民族衣装の刺しゅうを通じて、世界旅行を楽しみませんか?
柏木リエさんのイラストが美しい民族衣装の刺繍フレームレッスンから
それぞれの国の民族衣装の特徴を2023年6月30日の回で
ご紹介いたしましたが、今回は2回目のご案内となります。
柏木リエさんのイラストで旅する
民族衣装の刺繍フレーム「フランス」
シリーズ第七弾はフランス北東部に位置する
ワインの産地でもあるアルザス地方。大きなリボン型の帽子
「コワフ」が特徴的で、カトリックの女性は赤や白地に花柄の
刺しゅうがあるものを付けます。前紐で締める黒い胴衣や
袖口にリボンが付いた白いリネンのシュミーズ、ふんわりと
した赤いスカートに花柄のエプロンなど、とても優雅な衣装です。
柏木リエさんのイラストで旅する
民族衣装の刺繍フレーム「ルーマニア」
地方北部のマラムレシュの民族衣装。暮らしの中での羊との
関わりが強く、マラムレシュはヨーロッパの農民文化の
ひな型とも言われています。現代でも民族衣装を着て生活しています。
花柄のスカーフや「ザディエ」と呼ばれる絨毯のような
厚手のエプロン、羊皮のベストを身に付けます。
ルーマニアの娘たちは誰もが刺繍を習わなければならなかったそう。
母から娘たちに伝えられてきた秘かな遺産ですね。
柏木リエさんのイラストで旅する
民族衣装の刺繍フレーム「オーストリア」
シリーズ第九弾はオーストリアとイタリアにまたがる
アルプス山脈東部の地域、チロル。その中でもオーストリアの
チロルにある渓谷、ツィラータールの民族衣装です。チロルの
衣装は市町村ではなく渓谷によって細部が異なるそう。
つばが広く、金色の房のついた帽子が特徴で、花や羽で装飾
されています。このキットではこの金色の房をラメ糸で立体的に
仕上げるのがポイントです。
驚くほど手の込んだ装飾が施された民族衣装は、
衣装を超えた芸術品のような価値がありますね。
豪華な衣装の美しさを楽しむことはもちろん、
その背景に込められた民族のルーツにも思いを馳せると
旅をするような気持ちになります。
柏木リエさんのイラストとともに
芸術の秋らしいこの世界をどうかお楽しみください。