
初心者でも手軽にはじめられ、道具や材料費を比較的かけずに楽しめるハンドメイドのひとつです。
必要な道具や材料、布の選び方、刺繍針への糸の通し方、基本のステッチなど刺繍の基本をご紹介します。
・刺しゅう初心者に必要な道具のご紹介
⚫︎ 刺しゅう糸
最もポピュラーなのが「25番刺しゅう糸」。
1束の長さは約8m、6本の細い木綿糸がより合わされていて1本になっています。
⚫︎刺しゅう針
手芸店で手に入る「フランス刺しゅう針」を。使用する糸の本数で針の号数を使い分けます。
針には3~10号まで太さがあり、糸の本数、布の厚さなどによって使い分けするのがおすすめです。
⚫︎刺繍枠
枠はなくても刺しゅうできますが、面のステッチを刺す場合には枠があると生地がピンと張って作業しやすく、仕上がりが美しくなります。
8~10cmの枠がおすすめ。
⚫︎糸切りバサミ
おもに刺しゅう糸を切るときに使用。普通のハサミでも代用できますが先端が細い
タイプを選ぶと作業がスムーズに進みます。
⚫︎刺しゅうする布
刺しやすいのは、薄手のコットンやリネンです。初心者さんは刺しやすいリネンの生地がおすすめです。
⚫︎トレーサー
生地に図案を写す際に必要な刺しゅう専用の鉄筆。※書けなくなったボールペンなどでも代用OK!
⚫︎手芸用複写紙
図案を生地に写す際に使用します。これも水で消えるタイプがおすすめ。
・刺しゅう初心者におすすめのステッチはこちら
⚫︎ランニングステッチ:簡単度★☆☆☆☆
並縫いのこと。針の出し入れをくり返して線を描きます。
針目の長さをそろえるのがきれいに仕上げるコツです。
⚫︎ストレートステッチ:簡単度★★★☆
真っ直ぐな縫い目を一つひとつ配置や向き、目の長さを変えるだけでこんな模様もできます。
簡単なのに個性的な刺しゅうができるステッチです。
⚫︎バックステッチ:簡単度★★★☆☆
返し縫いのこと。同じな側の張り目がすきま間なくつながった線を描きます。
針目の長さはそろえるのがポイント。
⚫︎フレンチノット:簡単度★★☆☆☆
結び目をつくるステッチ。糸を巻く回数や本数で結び目の大きさが変わります。
目などを描くときなど小さな点々を表現したいときによく使うステッチです。
⚫︎チェーンステッチ:簡単度★★☆☆☆
鎖をつなげたようなステッチ。線や面を埋める時にも使います。
鎖をふっくらと同じ大きさでそろえるのがコツです。
⚫︎サテンステッチ:簡単度★★☆☆☆
<サテンステッチ画像差し込みたいです>
図案の端から端までストレート・ステッチを何度も並行に渡して、面を埋めます。
小さめの面に適しています。左右対称の図案は中央からはじめるとバランスよく刺せます。
・さぁ刺しゅうをはじめよう!刺しゅう初心者のための準備
⚫︎【準備①】布の準備
平織のリネンやコットンが扱いやすくておすすめですが、針の通るものならどんな布にも刺しゅうやアップリケができます。
また、あらかじめ仕立てられたバッグや巾着などにももちろん刺しゅうが可能です。
⚫︎【準備②】布の準備
リネンや目の粗いコットンなど、縮みやすい布は、断つ前に水通しをして布の状態を整えておくと安心です。
1.たっぷりの水かぬるま湯を張り、1時間ほど浸ける。
2.軽く脱水をし、しわを伸ばして陰干しする。
3.生乾きのまま、布目に沿って、布の裏からアイロンをかける
⚫︎【準備③】図案を写します
刺しゅうをする前に、まずは図案を布に写します。次のように進めていきましょう。
1.好きな図案を選んでトレーシングペーパーをのせ、鉛筆やペンで写します。
2.布の上に図案を写したトレーシングペーパーを重ねてまち針で固定し、間に布用複写紙をはさみ込みます。
3.上からセロファンを重ねてトレーサーでていねいに絵をなぞると、布に図案が写ります。
写りが薄い部分は、水性チャコペンなどで描き足しましょう。
※セロファンがあることで、絵をなぞったときにトレーシングペーパーが破れにくくなります。
⚫︎【準備④】刺しゅう枠に布を張る
布を刺しゅう枠にピンと張ります。ポイントは、少しずつ四方に、均一に布を引っ張ることです。
木綿や麻の場合はなるべくきつめに張ると、仕上がりが綺麗になります。
柔らかい布を刺しゅう枠に張る時は、生地が伸びないように優しく張りましょう。
⚫︎【準備⑤】刺しゅう糸を切る
刺しゅう糸のラベルははずさないようにして、糸を50~60cm引き出して切ります。
⚫︎【準備⑥】刺しゅう糸を針に通す
刺しゅう糸は細い糸が6本集まって太い1本になっているため、そこから必要な本数を抜き取って針に通します。
2本〜3本で縫うことが多いです。これを『2本どり』『3本どり』といいます。
・刺しゅう初心者さんでも簡単にできる
CRAFTINGおすすめ作品のご紹介
⚫︎バッグ
バッグを仕立ててオリジナル刺しゅうをしても
市販のトートバッグに刺しゅうしてオリジナルバッグに仕上げることもできます。
マカベアリスさんの風にゆれる植物の巾着バッグ
コーラルピンクのリネンにリズミカルな植物模様を刺しゅうします。
生成り、ピンク、グリーンの3色のみの刺しゅうで、大人っぽい美しい巾着バッグに仕上げます。
https://crafting.jp/products/cf9531
⚫︎くるみボタンキットで 刺しゅうヘアゴム
くるみボタンに小さなワンポイント刺しゅうをしてヘアゴムに仕立てるのもおすすめです。
簡単に作れて、布がしっかり張れるので刺しゅうもきれいに見えます。お子さんの好きなものを刺しゅうしても喜ばれます。
植木友子さんのこぎん刺し Lesson3
お子さんのヘアゴムをオリジナルの刺しゅうで作るのもおすすめです。
布を変えればまた違った雰囲気になりますので、いろいろアレンジして楽しめます。
https://crafting.jp/products/cf901403
⚫︎ブローチ
小さな図案で完成も早く、手軽に作れるブローチ。
様々なカタチで応用できますし、好きなステッチや配色を組み合わせて刺してみてください。
ふんわり優しい花ブローチ
羊毛を専用針でチクチク刺して立体的に形作り、 その上から刺しゅうやビーズをあしらった優しい雰囲気のブローチ。
https://crafting.jp/products/cf9507
⚫︎ピアス/イヤリング
「刺しゅうピアス/イヤリング」は糸の持つ温かみのある雰囲気が可愛らしい印象に仕上がります。
また、スパンコールやビーズなどをあしらってゴージャスにすることもでき、デザインのレパートリーが広がります。
下島優子さんのビーズ刺繍アクセサリーレッスン
定番のビーズやスパンコール、パールに加え、カボション、
天然石など様々な素材を使って、きらめくビーズ刺繍アクセサリーを作りましょう。
https://crafting.jp/products/cf9032
⚫︎刺しゅうフレーム
刺しゅう枠を活かすことで、材料は少ないのに完成度の高い作品が完成します。
仕上がったフレームは壁にかけて、長く愛用していただけます。
柏木リエさんのイラストの世界と刺しゅうがひとつになった、スペシャルな作品を作ります。
https://crafting.jp/products/cf976305
・刺しゅう初心者さんの失敗を防ぐポイント
【ポイント①】糸端の処理を行う。
刺し始めや刺し終わりに玉止め、玉結びをしていませんか?
玉結びや玉止めをしてしまうと、表面から見たときに凸凹したり、裏側の見た目が少し悪くなります。
裏側から針を刺すと表に玉結びが出てきてしまったり、見た目に影響があることがあります。
玉結びや玉止めをしないとほつれてしまうのでは…?と心配になるかと思いますが、
刺しゅうは糸端で玉止めや玉結びをしなくても処理をきちんとすれば糸同士が絡み合って意外とほつれたりしません。
刺し始めや刺し終わり玉結びを作らず、刺していくのがおすすめです。
刺し始めは布の裏に糸を7~8cm残して、ステッチを始めます。
ステッチができたら裏に糸を出して、刺してきたステッチの裏の糸を割りながら2~3回くぐらせていくとほどけません。
もしほどけるのが心配な時は、もう1度逆方向に糸を割りながらくぐらせて、ぎゅっと締めから糸を切ると安心です。
刺し始めの糸も同様に糸を処理します。
【ポイント②】図案をきっちり丁寧に写す。
ここから図案の写し方は様々なのでくっきり写せているものをこちらに載せれたら、
下は画像なくても良いと思いました。
・下絵(刺しゅうしたいイラスト)と布を用意する
自分で用意する場合は図案の上にトレーシングペーパーをのせ、鉛筆やペンでなぞります。
・下絵とチャコペーパーを重ねていく順番
布(表を上に)、チャコペーペー(チャコ面を下に)、トレーシングペーパー、セロファン順に重ねます。
・下絵が写す
布に写っているか確認しながら、トレーサーで丁寧になぞります。
【ポイント③】刺しゅう作品の仕上げにアイロンをかける。
刺しゅうが完成後、裏からアイロンを当てるのが基本です。このとき、バスタオルなどをして
刺しゅうを保護しましょう。
なお、さらに刺しゅうの表面に気を使う場合は、アイロン台の上にバスタオルなどを置くとよいでしょう。
アイロンをかけるときには、生地を伸ばさないように注意。生地が伸びると、刺しゅうの図案が
歪んでしまうことがあります。生地を伸ばさないようにするためには、アイロンを縦方向に動かし、温度は180℃から210℃の高温で、時間をかけないように行いましょう。
【ポイント④】刺しゅうしやすい布を選ぶ
・綿
素材の中でももっとも一般的なのが綿ですが、綿は刺しゅうの布地としても最適です。
綿は適度な柔らかさがあるだけでなく、布地が詰まっているため、初心者でも簡単に針を進めることができます。
・リネン、ガーゼ
刺しゅうの素材としてはリネンやガーゼも人気があります。初心者の場合、リネンやガーゼは生地が薄く、
目が粗いため、避けてしまいがちですが、実は接着芯を挟むことで針が刺しやすくなります。
・ツイル
ツイルは綿素材の中でもチノパンなどに使われることが多い布地です。ツイルは布地が斜めになっている
綾織りが特徴ですが、こちらも針が刺しやすいため、初心者におすすめです
・シーチング
シーチングは太めの糸で平織りにした布地です。針が通りやすいという特徴がありますが、
一番のメリットは価格がリーズナブルだということ。初心者の場合、たくさん刺しゅうをすることが上達の近道。そのため安い生地を選ぶのも大切になります。
・刺しゅう初心者の方へCRAFTINGおすすめ刺しゅうキット
刺しゅう初心者さんは、あらかじめ必要なものがセットになった刺しゅうキットがあるハンドメイドオンラインレッスンCRAFTINGがおすすめです。
CRAFTINGではいろいろな作品を作りながら、
様々な技法を身に付けることができるオンレインレッスンです。
キット選びのポイントは下記の5つ。
1.自分のレベルに合った難易度のものを選ぶ
2.初めてなら練習キットから始めるのもあり
3.作りたいアイテムを選ぶ
4.使用する道具もセットになった刺しゅうキットを選ぶ
・もっと刺しゅうを楽しみたい方へ
CRAFTINGおすすめ刺しゅうキットご紹介
Kanae Entaniさんのやさしい刺繍 ねこの巾着
優しいロマンティックな刺繍が楽しめる、Kanae Entaniさんの刺繍レッスン。5種類の基本なステッチを学ぶことができます。
https://crafting.jp/products/cf9637
Gera! 丸岡京子さんのクロスステッチキット キーホルダー
図案のとおりに×(クロス)を刺していくと、だんだんと模様が浮かび上がってくるクロスステッチ。
夢中になって楽しめて、お子さまと一緒に刺しゅうデビューにもおすすめです。
https://crafting.jp/products/cf9535
サタケシュンスケさんの刺しゅうサンプラー「数字」
デフォルメしたどうぶつや人物の絵を描くのが得意なサタケシュンスケさんのイラストが、
刺しゅうのキットになって登場です!数字と一緒のどうぶつたちのサンプラーが作れるキットです。お手持ちの小物に直接ワンポイント刺しゅうするのもおすすめです。
https://crafting.jp/products/cf9769
ねこ顔ポーチとブローチ
トラねこ・白ねこ・黒ねこなどほっこりするねこの顔を刺しゅうをしていきます。
イラスト刺しゅうで、ひとつひとつ違った表情が生まれます。
https://crafting.jp/products/cf9554
nuie 刺繍キット MAKI MAKI
髪がきまらなくて悩める表情の、6人の女の子がモチーフの刺しゅうキットです。
刺しゅう枠もセットになっており、裏面を仕立てたら、ウォールアートとしてそのまま壁面に飾っていただけます。
https://crafting.jp/products/cf977803