【作家インタビュー】vol.36 縫いぐるみ作家 そぼろさん

CRAFTINGマガジン【作家インタビュー】vol.36 縫いぐるみ作家 そぼろさん
【作家インタビュー】vol.36 縫いぐるみ作家 そぼろさん

作家インタビュー vol.362021.12.02

縫いぐるみ作家 そぼろさん

CRAFTINGをご覧いただいている皆様、こんにちは。


今週でいよいよ、縫いぐるみ作家 そぼろさんへのインタビュー記事は

最終回を迎えることになりました。


今後のそぼろさんの展望についてお伺いしていきたいと思います。

まずは、これから作ってみたい作品について教えてください。


作ってみたいものが多すぎて…悩みます

「最近特に作ってみたいものが多すぎて悩んでいます。

まだ言葉にできないものも含めると、途方もない気がして来ます。


それに、作ってそれが仕事としてきちんと成り立つものと、

作りたい欲のみで作る作品とは違いますしね。


今、ぽん、と浮かぶものとしては、実はお店が作りたいですね」




お店!それは私たちとしてもとても楽しみです。


最近では縫いぐるみ制作の他にも、復刻シリーズやホケティーポケティーの制作もされていますが、

今後の活動にまで広げて、どんなことをやっていきたいか、お伺いできますか? 

常に変化しながら、過ごしていきたい

「需要と供給のバランスにどのくらい反応するか、という問題があって、

そこと上手くつきあいながら活動していきたいです。


常に変化しながら過ごしていきたいのでこの先どう変わるかわかりませんが、


今はオンラインのお迎え会ばかりではなく、

実際に見て触れていただける機会を増やすこと、


あとは様々な企業様と何ができるか、などにも興味があります」





ありがとうございます。

そぼろさんのこれからの活動にますます興味が尽きません。


今回CRAFTINGにご紹介いただいたレッスンキットは初日から大人気となっていますが、

創作秘話、こだわったところなどについてあらためてお聞かせください。

母から教わった縫いぐるみのデザインを取り入れて

「実は、担当の方にもお話ししていないのですが、

わたしが生まれて初めてこしらえた母から教わった縫いぐるみのデザインを取り入れたんです。


頭部と体が別で、二枚合わせをチクチクする構造や、手足の長さの形状やバランス。

もちろん、当時小学校3年生のわたしがお洋服なんて作れないので、

そこは現在のそぼろの経験を織り交ぜてデザインしました。


わたしが生まれて初めてこしらえたあの時の『自分にも可愛くできた!!』という感覚を、

少しでも多くの方にお届けできたら最高!という気持ちで完成したキットです」





まさに制作秘話ですね。そぼろさんの大切な思い出のストーリーが

今回のキットに込められていたなんて、お話しをお伺いできて鳥肌が立ちました。


そぼろさんの受講生になる皆さんへのお気持ちがまっすぐであたたかくて、

ものすごく素直に感動しました。


最後に、受講生の皆様(ご購入されるお客様)へのメッセージをお願い致します。

自由にのびのびと、時に熱く! 純粋な感覚で

「趣味の世界のやさしい時間の流れを感じつつ、自由にのびのびと、時に熱く!

そんな子供の頃に多くの方が味わったであろう、作りたいものを作ってる時の

あの純粋な感覚を、少しでも思い出していただけたら大変ありがたく思います。


手芸が得意不得意は関係ありません。


動画を見ていただきながら、じっくりご自身の制作時間をお過ごしいただければ、

きっと最高の「自分だけの縫いぐるみ」が誕生するはずです」






◆作家プロフィール そぼろ

1983年生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業、同大学院修了。

大学院を出てしばらくして「そぼろ」としての活動を開始。

2017年頃今のスタイルのぬいぐるみを展開し始め、現在に至る。

2014年に著書「そぼろのおとぼけぬいぐるみ」(誠文堂新光社)、
2021年に「そぼろのふわもこ縫いぐるみチャーム」(文化出版局)がある。

現在は主に、SNSやweb上で「お迎え会」という販売会を開催中。

http://ypsoboro.com/

https://www.instagram.com/sobokoara/

今週のCRAFTINGマガジンはこちらでおしまいです。

そぼろさんにお伺いしたいことが尽きないので、
もう終わってしまうのかと思うと残念です。

毎回、作家さんとのインタビューが終わるときは
寂しい気持ちとともに、ああ、なんかとにかく作りたいな、という気持ちになります。

これから年末に向かって慌ただしくなりますが、
自分の手が生み出すものを純粋に楽しんでいけたらいいですね。

今日の東京はとても寒く、あたたかい飲み物がかかせません。

皆さまもどうかお身体を冷やさないように、
この時期ならではのハンドメイドをお楽しみください。

<特集ページ>

そぼろさんの縫いぐるみ

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