CRAFTINGをご覧いただいている皆様、こんにちは。
今週は、シャツ&ブラウスのソーイングレッスンを
ご紹介してくださった、ソーイング作家 野木陽子さんの
第二回目のインタビューです。
現在のメインの活動についてから、今回はお伺いします。
メイン活動はお母さんです(笑)、本当に
「教室や本の作品制作が中心ですが、メイン活動といわれるとお母さん、です。本当に(笑)
教室は、YKKものづくり館や吉祥寺ボビナージュでの1日完成ワークショップ。
秋からヴォーグ学園東京校での新しいレッスンもスタートする予定です。
コサージュ作家としての活動は、最近はお休みしています」
男の子の三つ子ちゃんのお母さんらしい、
あたたかくてチャーミングなコメントを冒頭いただきました。
ヴォーグ学園東京校でのレッスンも秋から予定されている野木さん。
こちらのレッスンのご案内も少し記事末にご紹介させていただこうと思います。
さて、インタビューは続きます。
子供のころ好きだった手づくりや、思い出に残る手づくりエピソードについてもお伺いしました。
親戚の小さな手芸店から、手芸キットをもらって
「小学生の頃、親戚が小さな手芸店をやっていて、
手芸キットをもらったことがあり楽しかった思い出があります。
絵にビーズやスパンコールを針で刺すものでした。
母もミシンをしていたので、ワンピースを作ってくれました。
歌手が着ていたワンショルダーの夏のワンピースをリクエストし、
その通りに仕上げてくれたときにはトキメキ嬉しかったです。
家庭科で作った薄いデニム地のフレアースカートなど
制作したものは、他色々記憶にあります」
ソーイングを始めたきっかけについてもお伺いしました。
自己流を卒業して、本格的に洋裁の専門学校へ
「 母の影響もあってか、高校生の頃からミシンが好きで、
市販の服を紙に当て、自己流で型紙をとっていました。
自己流でしたので、その後、専門学校(桑沢デザイン研究所)に行きました。
自分のデザインで、自分のサイズで、好きなように作れる。更に着れる!というのは魅力です。
当時はドレスデザイン科とインテリアデザイン科が分かれていたのですが、
私はドレスデザイン科で2年間学びました。
昔ながらの基本的なもので、イラストやデザインの仕方、平面の製図を起こし作品制作。
ここではじめて洋裁の基礎を学びました」
NYではフレンチオートクチュールを1年間学ぶ
「 NYではフレンチオートクチュールを1年間学びました。
先生の自宅で色々な人種年齢の方がいる小人数の教室です。
自分サイズのトルソーを作るところから、そのトルソーで
立体裁断の型紙をつくり洋服に仕立てます。
ミシンや手縫いの細かい技、手の込んだ手法も学びました。
毎回先生の着ている服が、お手製で手の込んでいるデザインで
本当に素敵だったのを覚えています。
自ブランドは、NYに行く前からスタートしています。
学生の頃、表参道にあったセレクトショップが大好きで
自分の服をこの店に置きたい!から始まっています。
手作りの服屋ではなく、既製品が並んでいる店でしたが、
自ら売り込み、気に入って頂きました」
「自分のブランドをつくりたい」「このお店に自分の服を置きたい」
野木さんの好奇心と思いの高なりが伝わってくるような
わくわくするインタビュー内容でした。
来週も続きます!
<作家profile>野木陽子さん
桑沢デザイン研究所ドレスデザイン科卒業。
その後、NYのMaison Sapho School of Dressmaking and Design.Inc.にて
フレンチオートクチュールを学ぶ。現在、大人服のワークショップを開催しつつ、
大人服と子供服を中心に作品を発表。オリジナルミシンのデザインにも携わり、
ソーイングの楽しさを提案している。著書に『着心地のいい小さな子の服』
『シャツ&ブラウスの基本パターン集』『ワンピースの基本パターン集』
(小社)ほか多数。
https://www.instagram.com/yokonogi5058/