CRAFTINGをご覧いただいている皆様、こんにちは。
今週は、シャツ&ブラウスのソーイングレッスンを
ご紹介してくださった、ソーイング作家 野木陽子さんの
第三回目のインタビューです。
名残惜しいですが、野木さんの取材は今回がいよいよ最終回となります。
アトリエの収納についてから、今回はお伺いしました。
見栄えより使い勝手。ミシンはすぐ使えるよう出したまま
「 とにかくどんどん物が増えていきますので、今、収納を見直しているところです。
見栄えより使い勝手が良く、何がどこにあるのか明確なのが一番。
ミシン糸は凄い量なので、手芸店にあるあの糸ケースを遂に購入
小物は、同じ収納ケースに入れ、内容明記すること
ミシンは、出しっぱなしにしていつでも使える様にしています」
ソーイング初心者さんに向けて、きれいに仕立てるコツなど、アドバイスをお願いしました。
とにかくたくさん作る。アイロンを使うことも大切に
「 何事もそうですが、とにかくどんどん作ること。
私のミシンのコンセプトでもある、出しっぱなしにして可愛いミシンのように
常に出しておいて日頃使う。やっていくうちに必ず上手くなっていきます。
ミシンも大事ですが、常にアイロンを使うと更に綺麗に仕上がります」
作家活動をしていて嬉しかったエピソードがありましたら教えてください。
生徒さんに教える、生徒さんから学べる。両方楽しい
「 自ブランドで制作していた時は、購入者の方のお顔は見られなかったので、あくまで制作中心でした。
作家になってからは、先生として教えるので
生徒さんとの交流が出来、こちらも学べること
皆で楽しく出来ることが本当に嬉しいです。
出版やテレビ出演では親、親戚、知人が喜んでくれるのも嬉しいですね」
多忙な野木さんですが、今後の目標やビジョンについてお伺いしました。
多くの人に、自分でつくり着る楽しさを伝えたい
「 今は、子供中心で、住まいに関しても辛抱の時です。
自分の服を全然作れていないので、身体を引き締めつつ、納得のいく自分の服をつくりたい。
そこから作品や教室にも繋がりますし。
そして多くの人に、自分でつくり着る楽しさを伝えたいです。
Let’s enjoy sewing!」
最後に、今回のレッスンを受講される方へのメッセージをお預かりしています。
「テキストでは使える型紙が中心に掲載されているので、
つくる部分でわからないところを動画も合わせて、見て感じて欲しいです。
動画をみていると自分でも出来る気がしてきます。
テキストと動画でより学べ、楽しんで頂けると嬉しいです」
野木さんのインタビューには何度もソーイングを楽しんでほしいというメッセージが登場します。
初心者の方がつまづきそうなポイント、上手に縫えるコツ
着る人、つくる人の気持ちに寄り添った着心地と作りやすさ
たくさんの工夫を余すところなく教えてくださる野木さん。
ソーイングはわからなくなって手が止まると楽しくなくなってしまいますが、
野木さんのレッスンは、それが出来るだけないように
すいすいと楽しいまま仕上がるように学べます。
レッスン動画のプレイリストをご覧いただいただけでも、
その気分が味わっていただけたらと思い、
今回の取材でもそちらの内容をご紹介させていただきました。
今週のCRAFTINGマガジンはこれでおしまいです。
来週もどうかお楽しみに♬
<作家profile>野木陽子さん
桑沢デザイン研究所ドレスデザイン科卒業。
その後、NYのMaison Sapho School of Dressmaking and Design.Inc.にて
フレンチオートクチュールを学ぶ。現在、大人服のワークショップを開催しつつ、
大人服と子供服を中心に作品を発表。オリジナルミシンのデザインにも携わり、
ソーイングの楽しさを提案している。著書に『着心地のいい小さな子の服』
『シャツ&ブラウスの基本パターン集』『ワンピースの基本パターン集』
(小社)ほか多数。