作家インタビュー vol.332021.09.30
パンチニードル作家 サトウキミコさん
CRAFTINGをご覧いただいている皆様、こんにちは。
今週は、「ムーミン」の世界を楽しむ刺しゅうレッスンの
パンチニードル作品の制作にかかわってくださった
laglag__ サトウキミコさんの作家インタビュー記事
第二回目(最終回)となります。
色の組み合わせや、模様の描き方がおしゃれで
とてもステキなサトウさんの作品。
デザインを学ばれたご経験がおありなのでしょうか?
サトウさん流の色合わせのポイントや
デザインするときに参考にされるものなどお伺いしました。
好きな雰囲気のものを見つけたら、写真やラフ画に残してストックを
「デザインを学んだことは無いのですが、
メイクの学校で色彩を学んだり、アパレル企業で勤務していました。
日頃から、風景やインテリア、服など好きな雰囲気のものを見つけたら
写真に撮ったり、ラフ画に残してイメージをストックする様にしています。
基本的にはくすんだ色味が好きなのですが、差し色に明るいトーンのものを入れたり、
反対色のものを使ってみたりするとデザイン性が出るような気がします」
パンチニードルといえばラグのイメージですが、
サトウさんの作る作品は、ポーチやブローチなどかわいらしい小物も多いですね。
「私の初めてのフックドラグの作品は、娘のヘアゴムでした」
「海外ではラグを製作する道具として認知されていることが多く、小さな小物を作られる方は少ないです。
実際アメリカでエイミー氏に見ていただいた時は小さな作品に驚かれていました。
私の初めてのフックドラグの作品は娘のヘアゴムでした。
小物の作品は【身につけるラグ】というテーマで制作をしています」
初心者さんがパンチニードルを日常に取り入れたいとき、
オススメの活用術はありますか?
壁に飾ったり、器の下に敷いたり。ラグの風合いを感じて
「ポットマットやチェアマットなどは壁に飾ったり、花瓶やお皿の下に敷いたりと様々な使い方ができ、ラグの風合いも感じられておすすめです」
サトウさんのお家のインテリアでは、パンチニードル作品をどのように取り入れられていますか?
また、今後作ってみたい作品についても教えてください。
「自宅では食事の際にプレースマットとして使ったり、壁に飾ったり、玄関マットとして使用しています。
今後挑戦してみたい作品は、裂き布を使用した大きめなラグの制作に興味があります」
現在のサトウさんの活動内容や、
今後やっていきたいテーマがあれば教えてください。
幅広い世代の方にパンチニードルの楽しさを広めていけたら
「現在の活動内容は、作品制作、出展に加えて各地でのワークショップや
オンラインによる講師育成講座を行っています。
アメリカでは90歳のおばあさまや小学生がパンチニードルに親しまれていました。
幅広い世代の方にこのパンチニードルの楽しさを広めていきたいと思っています」
今回制作にかかわっていただいたムーミンのパンチニードルのキットについて、
こだわりや特にお気に入りの作品があれば教えてください。
お気に入り作品はスナフキン。6作品の統一感を大切に
「それぞれのキャラクターのイメージを考えながら、
いくつか揃えて飾っても、6種類全てまとめても統一感が出る作品になるように、
デザインや色味を決めていくのに苦労しました。
特にお気に入りはスナフキンです」
受講されるお客様へのメッセージをお願い致します。
初心者の方にもおすすめ。ストレス発散にも
「初心者の方でも楽しんでいただける作品になっていると思います。
親子で一緒に制作したり、無心に黙々と刺す時間はストレス発散にもなります。
ぜひ多くの方に楽しんでいただけたら嬉しいです」
◆作家プロフィール laglag__ サトウキミコ
2014年フックドラグ用の針を使い、作品づくりを開始。
アメリカのバーモント州にて、オックスフォード社代表 エイミーオックスフォード氏に直接指導を受ける。
現在、子どもから大人向けまでのさまざまなワークショップを毎月開催しながら、
百貨店やイベントへの出展も行う。
著書に『パンチニードルのふわふわ、もこもこ、やさしいこもの』(日本文芸社)がある。
パンチニードルのふんわりとした風合いとやさしいデザイン、
集中して刺す時間の癒しなど、ステキで楽しい世界のお話しを
サトウさんに教えていただきました。
ありがとうございました。
ムーミンのパンチニードルレッスンは発売当初から大人気レッスンとなっています。
オトナっぽく、でも愛らしいデザインとふっくらとした質感。
ぜひお楽しみください。
今週のCRAFTINGマガジンはこちらでおしまいです。
皆様、今日もよい1日をお過ごしください。